お酒を飲んで顔が赤くなる人、ならない人がいるのはなぜか?
こんにちは。
前回まで二日酔いについて色々と掘り下げてみましたが、
二日酔いやお酒の強い弱いに関係ありそうで、たまになかったりする不思議な現象について、本日はご紹介します。
お酒を飲むと顔が赤くなる人、ならない人って何が違うの?
まずは顔が赤くなる原因ですが、
有名なアセトアルデヒドさんです。
アルコールを代謝するときに発生するあの方ですね。
アセトアルデヒドによって体内の毛細血管が拡張、さらにアルコールの力で血流が良くなり顔が赤くなると言われております。
これだけでは、「じゃあみんな顔赤くなるはずじゃない?」という疑問が浮かぶかと思います。
どこで個人差が出てくるかというと、
アセトアルデヒドを分解する力です。
これはアセトアルデヒド脱水素酵素(以下ALDH)と呼ばれるものの働きのことで、このALDHはさらに3つの種類に分けられます。
そのうちのALDH2と呼ばれるものが、お酒の強弱に最も関係するとのことです。
このALDH2は遺伝により3つのタイプに分けられます。
・活性型(NN型)
・不活性型(ND型)
・失活性型(DD型)
日本人の50%は活性型であり、特徴として、アルコールに強く、赤くならないタイプです。
後述しますが、私はこのタイプですね。
逆に飲みすぎると青くなると言われたことがあります(笑)
続いて不活性型です。こちらは日本人の40%が該当しております。
特徴としては、そこまでアルコールに強いわけでもなく、赤くなりやすいわけでもない、ようは中間ってことですね。
ただこちらのタイプは、どうやらALDH2の活性レベルを鍛えることができるらしいんですよ。
よくいたじゃないですか、入学(入社)したときは全然飲めなかったのに、1年後会ったら結構飲めるようになってた人!(笑)
あれはこの不活性型ですね。
最後は失活性型。こちらは日本人の10%程しかいないとのこと。
もうお分かりかと思いますが、アルコールに弱く、顔がすぐ赤くなるタイプですね。
私の周りにも一瞬で顔どころか腕など全身が赤くなる友人がいますが、彼はまさに失活性型なのでしょう。
つまり、顔が赤くなる場合、不活性型か失活性型だということですね。
ここまで読めば、自分のアセトアルデヒド分解能力がなんとなくわかりますね。
ただし、アセトアルデヒドによる毛細血管への影響には個人差がありますので、失活性型なのに顔が赤くならない人も中にはいるそうです。
あとは注意するべき点として、不活性型の人は、ALDHは鍛えることができると書きましたが、活性型の人ほど強くなるわけではないですので、飲酒量には注意が必要とのこと。
周りにいる活性型だと思われる人には合わせない方がいいですね。
うーん、これは私も注意しなければいけないな(笑)
最後に、ALDH2のレベルを測る方法はないのか?
てことで現状2パターンあります。
1つは遺伝子検査を受けること。
精度を考えるとこちらが良いそうですが、費用もかかるとのこと。
2つ目はご存知の方が多いと思いますが、
アルコールパッチテストです。
私は大学入学時に受けましたが、自分でもできるのではないでしょうか?
方法としては、脱脂綿に市販の消毒用アルコールを含ませ、上腕部の内側にテープで7分間固定し、はがした直後と、10分後でそれぞれ皮膚の色がどうなっているか見るやつですね。
直後に赤ければ失活性型、10分後に赤くなれば不活性型と言えるそうです。
私が活性型と上述したのは、このテストで肌の色が変化しなかったからです。
まとめると、
①お酒で顔が赤くなる原因は、アセトアルデヒド!
②アセトアルデヒド分解レベルが不活性、失活性型は赤くなりやすい!
③そのレベルは遺伝で決まっている!
こんな感じでしょうか。
この知識をどのように活用するかは難しいところですが、不活性型で顔があまり赤くならないって方は、活性型のペースに乗らないように注意しよう!てところですかね。
活性型の人は、相手に無理させないようにしましょう(私も)
ぜひ参考にしてみてください。
それではまた。
<引用・参考>
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