純米酒も本醸造もそれぞれ良いよ!ってお話@日本酒
こんばんは。
日本酒を飲むときによく「純米酒」だとか「本醸造」だとか聞きますよね?
なんとなく「純米酒」の方が良さそうな気もしますが、実際のところどうなのでしょう。
結論から言うと、そもそも製法が違うので、それぞれ良いところがあるよ!
ってとこです。
ではこの2つの違いについて見ていきましょう。
<純米酒>
純米というだけありまして、米と米麹だけを使って作られたお酒です。
特徴として、米そのものの旨味や甘味がよく出ています。
<本醸造酒>
上述した米と米麹の他に、醸造アルコール(焼酎のようなもの)を添加しているものです。
スッキリと飲みやすく、香りも華やかなのが特徴です。
とりあえずどちらにも良いところがあるんだなとわかったところで、
「本醸造酒にはなぜアルコール添加するの?」という疑問が浮かぶかと思います。
元々は、米が不足していた時代(戦後間もない頃)に、少ない米から日本酒を造るためアルコールや調味料によって味を調節していたときがあったとのことですが、
現代では米は十分にあります。
ではなぜアルコールを添加するのか、それは香りを引き立てるためです。
純米酒の味は芳醇ですが、香りは控えめになりがちだとのことです。
つまり味は愉しめても、香りを愉しむには難しいということですね。
しかし本醸造酒は香りの分子と結びつきやすいアルコールを加えることで、
華やかな香りを楽しめるお酒となるわけです。
日本酒を飲む時には、
「お米らしい、芳醇な味を愉しみたい」ときは純米酒を、
「いや、今日は華やかな香りを感じながら鼻で日本酒を愉しみたい」ときは本醸造酒を
選べばいいってことですね。
ちなみに大吟醸と純米大吟醸の違いも、ここにあるということですね。
うん、日本酒が飲みたくなってきましたな。
それでは良い水曜の夜をお過ごし下さい。
<参考文献>
世界で一番わかりやすい おいしいお酒の選び方 (ディスカヴァー携書)
- 作者: 山口直樹
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